映画エッセイ 第9回「はじめに」

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とっても珍しい論文を見つけた。なんとなしに海外旅行サイトをネットサーフィンしていたら、その観光スポットで行われた薬学治験の実態にたどり着いてしまったのである。


「特殊環境下における身体的および精神的変化の符号とその妥当性」と題された、UNAPEC(APEC Univercity)の総合理工研究科Yadiel Perez氏の博士論文(2021年)は、PDFにて一般公開されており、著作権は放棄していないものの引用や転載に関して出典元のリンクさえあれば許可はいらない、と記してあったため、面白いのでそのままイントロダクションのみ転用する。興味のある人は、全文を直接ダウンロードしてほしい。なお、翻訳にはGoogel翻訳とDeepLを使用したが、いまいち意味の通らない文章に関しては、僕が内容を壊さない程度に修正を施したつもりだ。でも壊れていたら申し訳ない。


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   はじめに


まず、本稿は未完である。


現段階において、伏せなければいけない事情と、制限された調査があるために、このような形式での発表となったが、決して論文の価値が損なわれるものではない。よって第十三章については、あらかじめブランクとなることを予告させてもらう。


また重要なファクターである「特殊環境下」についても、その詳細を明かすことができない。つまり実験場と実験方法の秘匿であるが、あくまで主題は実験と観測によって得られたデータから導ける、「現代の薬学治験の在り方の否定」であり、新しい仮説検定論の提唱である。筆者としても、「特殊環境下」の説明をしないまま論を構築することは難儀だと承知しているが、その公表は政治的な理由によって、2021年8月27日以降まで差し控えるように通達されている。そのため論文のタイトルも曖昧なものにしなければならなかった。


どんな形であれ、この論文を発表すること自体が、まさにオオカミに告白する羊は愚か者(※現地のことわざや慣用句に思えるが翻訳不能)であるかもしれない。学術が政治よって脅かされるなどもってのほかであるが、それに対する圧力や迫害を受ける覚悟はないため、大人しく省いてある。よって本稿は論文として長らく正当性がないように扱われるだろうが、いずれ時間が正しく経過し(※原文ママ)、発掘されることを期待したい。


なお、「身体的および精神的変化」については先行研究として『Science Robotics』(2021年5月19日付)に掲載された研究、Dani Clode氏のサードサムがある。20名の被験者に5日間ロボットアームをつけて生活させ、のちにMRIにて検査をしたところ、脳が新しいロボットアームに合わせて変形することを発見した。このあたりは詳しく第二章「幻肢痛とサードサムの相関性」で触れるが、すでに身体的な変化によって脳が、つまりは「精神が変化することは確認済み」であることを前提としている。


本題に入る前にもうひとつ、この「特殊環境下」の「特殊性」についてだが、このニュアンスを汲み取ってもらえないかぎりは、先を読み進めてもらっても意味が通らない可能性が高い。第七章「不要となった統計的手法」でも説明が反復するが、本稿はかつてデータ操作とされていた「一人の治験者」から収集したデータを全体のデータとして生成する行為が、必ずしも正当性を持たないデータではないことを主張するものである。その理由こそ伏せてはいるが、サンプルを増やすことで得られる変動要因を、多大なる時間を費やすことで一人からも疑似的に抽出できることは、想像できないことではない(※まわりくどい言い回しの連続)。すなわち「数」と「時間」を置き換えても同等の結果が得られること、研究に費やす莫大な時間を短縮できる方法を開発し、提示するものだと捉えて構わない。


なお、この分野は筆者の専門外であるため、本稿は物理学者Braylin Ramirezの著書『マジェスティック・ビーチの時間的孤立』を引用しながら、第十三章「サンタ・バーバラ・デ・サマナでのフィールドワーク」を筆者自身が行うことで完成する。


その経緯については、倫理的な諸問題を多く孕んでいるために被験者のデータについてアクセス制限がかかってしまったこともあるが、最大の要因は、とあるアメリカの映画監督実験場を舞台にフェイクドキュメンタリーを撮影していたために調査許可が下りず、さらに公開まで戒厳令が敷かれたからである。


実態を隠匿し、フィクションとして世に誤認させてから、堂々と金儲けを狙ったものであることは明白だが、そんなことで学術的好奇心を侵すなど言語道断である。監督がどんな映画にするつもりかは知らないが、場合によっては公開前に完成した論文によって反抗するつもりである。なぜなら、スープと恋とは素早く飲むほうがいいのだから。(※再度、翻訳不能なことわざ)


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傍線の箇所は、「完成したなら削除する」とメモ書きが残っていたので、筆者としても不本意なものとして公開されてしまったのかもしれない。調べると、UNAPECやマジェスティック・ビーチは、どちらもドミニカ共和国の名所であるようだ。なんだか見覚えのある美しい海岸写真がたくさんあるので、よかったらチェックしてほしい。論文のページもリンク先を貼っておく。


                                    (転載元:https://old-movie.jp/

    映画凡人が綴りし駄文~「はじめに」~


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